リスパダールの副作用【2017.02.08】

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子供に現在服用させている”リスパダール(リスペリドン)”について少しでも認識を深めるためにブログに記録しました。

歴史

1996年に発売された抗精神病薬(統合失調症の治療薬)

抗精神病薬の中でも第2世代(非定型)という新しいタイプに属し、古い第一世代(定型)抗精神病薬と比べると、その副作用は少なくなっているが、しかし副作用がないわけではない

効果

セロトニン受容体とドーパミン受容体をしっかりとブロックする作用に優れる
(SDA:セロトニン・ドパミン拮抗薬)

SDA

セロトニン・ドーパミンアンタゴニストの略

アンタゴニストとは、体の中の化学物質を「働かなくさせる」という意味で、SDAは、神経伝達物質の中のセロトニンとドーパミンの受容体を遮断するように作用

特にセロトニン受容体への遮断作用が強く、セロトニンによって調節されているドーパミンの放出が促進されるので、錐体外路症状(体の動きがおかしくなる副作用)が少ないとされている

副作用

○ 血糖やコレステロールなどを上昇させる
○ それに伴い、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの発症リスクを上げる
○ ドーパミン欠乏の副作用が起こりやすい
○ 性機能障害(射精障害、勃起障害など)
○ 体重増加や口渇・便秘、眠気など
○ 錐体外路症状(EPS)脳のドーパミンを少なくしすぎてしまう
 ・振戦(手先のふるえ)
 ・筋強直(筋肉が硬く、動かしずらくなる)
 ・アカシジア(足がムズムズしてじっとしてられなくなる)
 ・ジスキネジア(手足が勝手に動いてしまう)→ チック(トゥレット)の疑いも
○ 高プロラクチン血症
  ドーパミン受容体がブロックされると、プロラクチンがたくさん出てしまう
 ・勃起障害など→がん→骨粗しょう症
○ ふらつき
○ 体重増加
○ 口渇、便秘(抗コリン作用)
○ 眠気
○ 不整脈
○ 悪性症候群(急な減薬・増薬によって生じる)
  → 発熱(高熱)
  → 意識障害(意識がボーッとしたり、無くなったりすること)
  → 錐体外路症状(筋肉のこわばり、四肢の震えや痙攣、よだれが出たり話しずらくなる)
  → 自律神経症状(血圧が上がったり、呼吸が荒くなったり、脈が速くなったりする)
  → 横紋筋融解(筋肉が破壊されることによる筋肉痛)

子供の症状

○ 便秘
○ アカシジア(足がムズムズしてじっとしてられなくなる)
  → たまにでるときがある
○ ジスキネジア(手足が勝手に動いてしまう)
  → チック(トゥレット)かジスキネジアの可能性も少なからず
  → 泣きながら頭部を握りこぶしで叩く行為

副作用が生じた場合

○ リスパダールの減薬
○ リスパダールを中止
□ 薬の変更
  → パリペリドン(商品名インヴェガ) ○
   リスパダールと同じような作用を持っていながら副作用が軽減されている
  → アリピプラゾール(商品名:エビリファイ) ○

  → オランザピン(商品名:ジプレキサ) △
  → クエチアピン(商品名:セロクエル) △

△ 抗コリン作用を和らげる薬を併用する
  → 便秘がつらい場合は下剤(マグラックス、アローゼン、大建中湯など)
  → 口渇がつらい場合は漢方薬(白虎加人参湯など)

× 抗コリン薬(ビペリデン(商品名アキネトン)やプロフェナミン(商品名パーキン)、トキヘキシフェニジル(商品名アーテン))でドーパミン神経の活性が相対的に上がる

  → 薬によって起こった副作用を薬で治すことは薬の量も増えて、新たな副作用がでるかもしれないので危険。

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