発達障害とは【2025.09.24】

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発達障害って色々と分類されていますが、その違いがよく分からない時がありましたので、自分でも分かり易いように大まかにシンプルにまとめています。

発達障害とは

脳機能の障害のために、行動や情緒に特異さが生じ、日常生活に支障を来す総称のことを言います。
生まれつきの特性であるため、親の育て方や本人の努力不足などが原因ではありません。
また早くに周りの理解と適切な支援を受けることで困難が軽減され、個性的な人柄や持ち味として活かすことも可能です。

発達障害のグレーゾーン

最初に行った病院では発達障害と診断されなかったけど、次の病院では診断されたなど、明確に発達障害者か健常者か判断できない場合のことを言い、正式な診断名はありません。

発達障害の種類

  • 知的障害
  • チック症
  • 吃音症(きつおんしょう)
  • 限局性学習障害(SLD)
  • 自閉スペクトラム症(ASD)
  • 注意欠如・多動性障害(ADHD)
併発する場合もあり、複数の特性を持っている方もいます。
知的障害
知的機能の障害が18歳ごろまでにあらわれ、日常生活に支障をきたしている状態のことを言います。

知能検査の結果がIQ70を下回る
IQ50~69(軽度知的障害)、35~49(中度)、20~34(重度)、20未満(最重度)
同年齢の子供と比較して認知や言語に関わる知的機能の発達に遅れが見られる
複雑な会話が苦手、抽象的な概念の理解が難しい
時間管理や金銭管理、自己管理が困難
日常生活や社会生活、コミュニケーション、健康管理、仕事などの適応行動が不十分
生きていく中で周囲の特別な支援や配慮が必要
チック症
本人がわざとやっているわけではないのに、身体の一部が素早く動いたり、声や音を発してしまう障害のことを言います。

突然叫んでしまう
頻繁に身体の一部が素早く動く
吃音症(きつおんしょう)
いわゆる「どもり」のことで滑らかに話せない状態のことを言います。

なかなか言葉が出てこない
円滑に話せない
限局性学習障害(SLD)Specific Learning Disorders
知的な障害はないにもかかわらず、特定領域の知識の習得や使用に支障をきたす障害のことを言います。

算数が全くできない
漢字が書けない

自閉スペクトラム症(ASD)Autism Spectrum Disorder

以前までは「自閉症」「高機能自閉症」「アスペルガー障害」で分類されていましたが、今はまとめて自閉スペクトラム症(ASD)と呼んでいます。
① 対人コミュニケーションが苦手
② 同じことを何度も繰り返す
③ 感覚のかたより
④ 行動や関心へのこだわり

対人コミュニケーションが苦手
相手の感情を正確に読み取ることができない
共感性が乏しい
一方的に話し続けてしまう
相手に失礼な言動を無意識にしてしまいやすい
新しい環境が苦手
抽象的なことがわからない
自分視点での思い込みが激しい、多くみられる
視線が合わない、目を見て話さない
同じことを何度も繰り返す
質問を繰り返す
言葉のオウム返し
先を見通すのが苦手
優先順位がつけられない
シャツについているタグが気になって着ることができない
体温の感覚が鈍く、寒くても半袖を着る、暑くても長袖を着る
痛みを感じにくい
掃除機など特定の音が苦手
日光や電気など、特定のまぶしい光が苦手
好きな匂いや嫌いな匂いがはっきりしている
特定のものだけを食べる、もしくは特定のものを一切食べない
特定のことやモノへの強いこだわりを持つ
自分なりのルールが決まっていて曲げられない
同じ行動を繰り返すことで安心感を抱く
ルーティン通りに行動しないと不安
好きなものや規則性のあるものに関しては特に高い集中力を発揮することができる
急なハプニングやスケジュール変更に対応することを嫌がり困難を感じる
過去の記憶があたかも今起こっていることのように鮮明によみがえる
対応
タイマーをセットして集中する時間を区切ってあげ無理をさせない
曖昧な言葉でなく具体的な言葉で伝えてあげる
日々のルーティンを明確化してあげる
仕事の優先順位を一緒になって考えてあげる
イヤーマフを着用してあげる

注意欠如・多動性障害(ADHD)Attention-Deficit Hyperactivity Disorder

注意力の弱さと動き回ることを言います。
① 注意力のなさ
② 落ち着かない、多動性
③ 突発的な衝動性

忘れ物やなくし物が多い
約束やしなければいけないことを忘れることが多い
片づけや整理整頓が苦手
ミスが多い
気が散りやすい
集中しづらい
細かい注意を払えない、注意が長続きしない
じっと座って食事ができない、最後まで人の話を聞かない
公共の場や夜中など静かにするべき場所や時間に静かにできない
一度興奮するとなかなか落ち着かない
自分を守る嘘をつく
順番が待てない
順序立てて課題を進めるのが困難
急に走り出す
頻繁に物にぶつかる
気にさわることがあると乱暴になってしまう
会話の流れを気にせず、思いついたらすぐに発言してしまう
相手が話している最中に、ついかぶせて話してしまう
次々に興味関心が移ってしまう
対応
刺激が少なくなるように手助けしてあげる
長々と話さず短く具体的な言葉をかけてあげる
一緒に決めたルールを守れたら褒めてあげる

二次障害

元々持っている「一次障害(発達障害)」が原因でストレスとなり、発達障害以外の病を発症するのが二次障害で、別の心身の不調や社会的な問題が現れることを言います。
うつ病
うつ病とは、日頃のストレスなどが原因で脳機能の低下になり、抑うつ気分、興味や喜びの喪失、思考力・集中力の低下、疲れやすさ、食欲不振、睡眠障害、気力の減退、強い不安、自己否定感など様々な症状が生じることを言います。

一日中気分が落ち込み、悲しい、ゆううつ
何事にも興味がわかず、以前は楽しめた活動が楽しくなくなる
思考力や集中力が低下し、物事を判断しにくくなる
理由のない強い不安や、イライラしやすくなる
根拠なく自分を責めたり、自分には価値がないと感じたりする
自死をほのめかす、死にたいと考えるようになる
疲れやすくなり、何をしても億劫になる
眠れない、早く目が覚めて眠れなくなる
食欲が低下し、食べてもおいしいと感じられなくなる
頭が回りにくくなったと感じたり、考えがまとまらなくなったりする
対応
話をじっくり聞いてあげる
避難や叱責、意見を控える
褒めてあげる
大切で必要な存在だと伝える
長い目で静かに見守りサポートしてあげる
適応障害
うまく社会に順応できず、抑うつ、不安、行動面の不調などの心身の症状が現れて社会生活に支障が出ている状態のことを言います。
強迫症
生じた不安や罪悪感を消すために儀式的な行動を繰り返すことを言います。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)
死の危険に直面するなどの強い恐怖やショック体験(トラウマ)が原因で、その時の記憶がフラッシュバックのように何度も思い出されたり、悪夢に見たり、不安や緊張が高まったり、現実感の喪失など、日常生活に支障をきたす精神的な後遺症が続く状態のことを言います。

発達障害と誤解されてしまう症状

強迫症
自分にとって不必要・不合理だと分かっていても、考えやイメージ(強迫観念)が繰り返し頭に浮かび、それによって生じる不安を軽減するために特定の行動(強迫行為)を繰り返さざるを得なくなることを言います。
「自閉スペクトラム症(ASD)」と間違われることが多いです。
不安症
差し迫ったことや将来に対する不安が過剰になり、日常生活に支障をきたすことを言います。
「注意欠如・多動性障害(ADHD)」と間違われることが多いです。
生まれつきなら「ADHD」、途中で生じたなら「不安症」である可能性が高いです。

まとめ

発達障害のことについて全体像がつかめるように大まかにシンプルにまとめてみました。
調べればもっと詳しいことが分かると思いますので目安程度にしてくださいね。

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